さしのみ

東大で法律学んでる傍ら、高齢化とその他諸々の本、論文の要約レビュー等をやってます。感想・ご意見等、時間の限り書いて寄越してください。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】丸山眞男―リベラリストの肖像

戦後知識人の白眉、丸山眞男の思想と人物像を、同じ東京大学日本政治思想史教授の著者が語っている。 僕が丸山を知ったきっかけは、後述するように、幼少期の全く偶然の出来事だったが、ほかの人も授業や書店で一度はその名を耳や目にしたことがあろう。駒場…

【書評】トレイルズ

アパラチア山脈に沿って三千五百キロに及ぶ自然歩道、それがアパラチアン・トレイルである。著者ロバート・ムーアは五カ月かけてその全行程を歩きとおした。そして彼は、「トレイル」というものそのものについて、考え始める。 トレイル、それは「道」である…