さしのみ

東大で法律学んでる傍ら、高齢化とその他諸々の本、論文の要約レビュー等をやってます。感想・ご意見等、時間の限り書いて寄越してください。

責任

 「何でも持てる体力をつけることだよ、どんな重さのものでも」

 最近、とんねるずにハマっている。上の言葉は、貴さん目当てで見た『リシリな夜』(TBS系列)にて、「モテる秘訣は何ですか」という質問に対して、作家の伊集院静さんが発した言葉である。ああ、洒落てんな、と心底敬服する。

 

 僕は約束をよく破る。みっともないことだ。集合時間には決まって遅れてしまうし、気の乗らない用事は記憶にもスケジュール帳にも残らない。なんて俺は無責任なんだと、ときどき自己嫌悪になる。

 一方で、相手が忘れたような約束でも律義に守ることもある。中高5年間は遊び惚けるけど必ず東大には入るという両親との約束は何とか果たした。両親は忘れていたけれど。いつか必ず会いに行くと約束した女性に会いに行った。相手には引かれたけれど。

 法律を学んでいる身としてあってはならないが、約束=契約という拘束に何ら義務感が無いのだと思う。自分が楽しいと思うことにしか意識がいかないのである。特段、圧力の中にあったわけでもなく、また強い期待をかけられたわけでもない人生を通じて、フラフラとお気楽に自分の好きなことをやってりゃ良かった軟派者のなれの果てなのだろうか。

 

 最近、もっと責任感のある男にならなければ、と痛感している。無責任野郎では、自分が愛した人でさえ、支えられないのである。人を支えるには、気概だけでなく、鍛え上げられた足腰が不可欠なのだと思う。失敗に汚点はいつでもついて回るものだけれど、七転び八起きで少しずつ足を太くしていくほかないのだろう。